株式会社河内鉄工所では、経営基盤の強化を図るため、2025年9月1日より取締役として北川拓也ならびに川田 昌史が新たに就任したことをお知らせいたします。
新取締役 北川拓也のコメント
このたび、2025年9月1日付で株式会社河内鉄工所の取締役に就任いたしました北川拓也です。これまで支えてくださった皆さまへの感謝の気持ちを胸に、微力ながらも会社のさらなる発展に尽力してまいります。
私はもともと土木関連の仕事に従事しておりましたが、「ものづくり」への興味が高じ、35歳のときに株式会社河内鉄工所の門を叩きました。未経験の業界に飛び込んだ当初は、ベンダー加工の現場で汗を流しながら技術を学ぶ日々。生意気なところもあり、先輩方や上司に意見するような“面倒な新人”だったかもしれません。
それでも、その姿勢を評価していただけたのか、次第に物流や出荷の段取りといった、工場全体を見渡す業務を任されるようになりました。その経験を通じて現場の流れや人の動きを深く理解することができ、工場長を拝命するまでに至りました。
このように歩んでこられたのは、ひとえに工場内の皆さんの温かさと支えのおかげです。良い仲間に恵まれ、私自身の良い部分を引き出してもらえたことに心から感謝しています。だからこそ、「この会社をもっと良くしたい」「品質をもっと高めたい」という思いを原動力に、これまで取り組んできました。
そして今、その思いは、取締役という立場を拝命したことで、より一層強くなっています。これからは、QCC活動やISOの維持・向上を通じて社内の品質意識を高めるとともに、勧業展やオープンファクトリーなどを通じて、私たちの技術力や姿勢を社外にも積極的に発信してまいります。
これまでの経験と現場目線を大切にしながら、未来を見据えた取り組みにも力を入れてまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
新取締役 川田昌史のコメント
このたび、2025年9月1日付で株式会社河内鉄工所の取締役に就任いたしました川田昌史です。これまで支えてくださった皆さまへの感謝を忘れず、新たな立場で責任を果たしてまいりたいと考えております。
私はもともと運送業に従事しておりましたが、自宅が河内鉄工所の近くにあったこともあり、ご縁があって32歳で入社いたしました。最初はプレス加工を担当しておりましたが、わずか3か月後、立ち上がったばかりの「品質管理」係を任されることになりました。
技術的な知識も経験もない自分に品質管理が務まるのか、不安がなかったと言えば嘘になります。しかし、現場の苦労や事情を知らなかったからこそ、図面と数値だけを頼りに、正しいかどうかを判断することができました。それが結果として、品質管理においては良いスタートだったのかもしれません。
もともと中途半端ができない、きっちりした性格を上層部に見抜かれての配属だったのだと思います。とはいえ、入社したての自分が、ベテランの職人さんに不良を指摘するのは簡単なことではなく、最初は社長や年配の社員に間に入ってもらいながら、伝えていました。
徐々に、図面や数値の不明点を自ら取引先に問い合わせるようになり、それがきっかけで、現場の職人の方々からも相談されることが増えてきました。やがて、私自身が直接、現場に伝えることができるようになり、品質管理の立場として、現場との信頼関係を築いていけたと感じています。
品質管理は「お願いする」だけではうまくいきません。製造現場との関係は“持ちつ持たれつ”。現場に寄り添い、やりやすい方法を一緒に考える姿勢が何より大切だと学びました。こうして信頼を重ねる中で、品質管理部の部長を任されるようになりました。
今回の取締役就任は、正直なところ想定していなかったもので、まだ明確なビジョンがあるわけではありません。ただ、この会社に長く勤め、社内の皆さんに支えられてきたからこそ、「責任を果たせる自分に変わらなければ」と自然に思えたのだと感じています。
今後もこれまでと変わらず、現場との信頼を大切にしながら、自分なりの役割を見つけ、責任を全うしていく所存です。何卒よろしくお願いいたします。